其の七 「自分の感情を体感させること その3」


 
皆さんこんにちは、古賀です。最近とくに寒いですね。暖冬と聞いていただけに、本当に先のことは分からないものだと改めて実感させられているこの頃です。
この自然現象から、なにごとにおいてもやはり最後まで絶対にあきらめてはいけないのだ、ということを再認識させられています。ちょっと大げさかな(笑)

 さて、話は変わりますが、最近ある雑誌に”真剣さ”について寄稿をしたのですが、大人も子供も何事においても”真剣にとりくむ”べきだと最近つくづく感じるのです。真剣に取り組めばその分、負ければ悔しさは2倍になって返ってきますし勝てば勝ったでやはりそうなのです。
そして、その2倍になって返ってきた感情を受け止めることで人は、何事もあたりさわりなく生活しているよりも2倍充実した人生が送れると思うのです。

 今回の「自分の感情を体験させること」では真剣にとりくむ大切さについて触れさせていただいております。真剣に取り組めば、結果がどうであれ、必ずそのことがあとになって大切な経験として必ず人生の糧になると思うのです。
それでは今回の連載に入らせていただきます。よろしくお願い致します。

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 柔道に限らず、練習の甘さに関しては、私の場合は逆の考えを持っている。つまり、中途半端にやるから面白味がない。面白さを感じることができないのだ。恐らく、そういった指導者の下では柔道の楽しさ、柔道からの経験も得られないまま結局は柔道を辞めてしまうことになるだろう。では、子供たちに柔道を指導するとき、指導する側は最初に何をテーマにすべきか。自分では己の感情を体験させることだと思っている。人間は誰もが感情を持っている。それは子供であっても同じだ。嬉しかったり、悲しかったり、悔しかったり。楽しければ笑い、悲しければ泣く。

 柔道が勝負の世界である以上、勝ち負けははっきりわかる世界だ。そして、負けたら「悔しい」と思うだろう。「じゃあ今度は勝ってやろう」という気持ちも湧いてくるはずだ。勝って嬉しかったら「もっと頑張ってもう一回勝ってみたい」と思うだろう。また、投げられれば痛みを感じるし、相手を投げればある種の快感も感じる。そういう柔道を通して得られる感情があるからこそ、勝負の面白さや深みにはまっていき、魅力に取りつかれていくのだと思う。

(続く)

『精神力』(角川書店)より抜粋

(次回更新 2月14日)


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