其の十六 「リラックスのタイミング」


 
こんにちは。古賀稔彦です。
いよいよ梅雨入りですね。気温も湿度も高く、稽古中は汗が滝のように出てきて止まりません!
しかし、日本の梅雨は凄いですね・・・。

もう既に写真館や古賀塾のページにも掲載されていますが、
6月1日(日)に古賀塾が試合デビューしました。

結果は・・・、みんな良くやりました!!まだまだ課題も多いのですが、
しっかり自分なりの力を発揮できたのではないか、と思います。

先日の試合で、塾生達がそうだったか分かりませんが、今回は試合前に「リラックスのタイミング」の時期が来ると言うお話をしようと思います。意外と知られていないんですが、目標とする試合の前と言うのは、そこまで精神的に緊張しながらやってきているため、そこでガス欠になってしまっている事が少なくないんです。

前回もお話したと思うのですが、リラックスには「タイミング」と言うものがあります。
その一つとして、目標とする試合の前、と言う事が言えると思います。

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 まず、第一は目標達成前の時期である。

これは中学・高校時代を過ごした講堂学舎での生活から学んだことでもあった。当時はそれがリラックス法だとは思わなかったが、今、自分なりに考え「何故ああいうことをしていたのだろう?」とと振り返ってみると、緊張をほぐすリラックス法だったのだ。

自分に目標を与え、それを達成しようと練習に励んでいると、何故かその目標に到達する直前に目標達成に対する意欲が減少することがある。

体調が悪くなったり、練習に身が入らなくなったり、やろうと思ってもやる気が出てこないことがある。これは、知らぬ間に自分にプレッシャーを与えていたことから起こる。

「勝ちたい」「勝たなきゃいけない」と思う緊張した気持ちが連続することで心が疲労してしまったのだ。つまり、緊張していた精神力を維持するだけの力がなくなった、簡単に表現するならば、ガスが切れた状態、気持ちのエネルギーが切れた状態なのだ。

このエネルギーの量はある程度決まっていると思う。誰もが自分の持っているエネルギーを使いながら目標に向かっていくわけだが、使いっぱなしだと目標を直前にした頃に、ちょうどガス欠状態となるのだ。

恐らく経験の少ない指導者であれば、そのような時期に弛んだ精神を引き締めようと、「もっと練習をやれ!」と言う人も多いと思う。だが、調子が悪く意欲も湧いてこない状態で練習をやらせてもいい結果は出てこない。

練習がうまくいかないことで余計に焦りが出てしまったり、緊張感がない分ケガをしてしまうなど、何かしらのマイナスがそこで発生することが多いのだ。

(終)

『精神力』(角川書店)より抜粋

(次回更新 6月30日)


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