其の三十六 「自分で考え、自分で動いて、初めて自分の力を発揮できるようになる その2」

みなさん、こんにちは、古賀です。
凄く暑かったり、いきなり雨が降ったり、訳の分からない天気が続きますね・・・。

私はと言うと、いよいよ、アテネが近づいてきて、忙しくやっております。通常の古賀塾での稽古、講演に加えて、代表合宿、取材(普段以上に多いです)があり、ほぼ時間に隙間がなく、移動時間が数少ない休息時間、と言ったところですかね。

そんな中でも、6/6に走った聖火リレーのランナーは、ちょっと感動しました。区間は、隅田川の上にまたがる駒形橋から浅草の雷門まで(日本の象徴の古賀稔彦、いや(汗)、雷門がバックに映った画像は、世界中に配信されたようです)。ただでさえ、日曜に人が多いところなのですが、その観光客に加え、聖火リレーのキャラバン隊が通るのと、その聖火リレーを盛り上げようとする下町の火消しに扮した職人の方々が入り乱れ、凄い人・人・人でした!

どうやら、沿道の人々にはその区間を私が走ると言うのを知らせれていなかったようで、ちょっとした混乱もありましたが、私が走るのを皆さん暖かく見守ってくださいました。聞くところによると、日本に来る前はオーストラリアから出発して、今やアメリカも通過して、ヨーロッパに入ったそうですね。それをつないだと思うと何か不思議ですね。このパワーが選手達にも伝わって欲しいと願わんばかりです。(トップページに関連記事、写真があります)

さて、今回も前回に引続き、「自分で考え、自分で動いて、初めて自分の力を発揮できるようになる」と言う題でコラムを続けます。古賀塾の生徒にはもちろんですし、これは今度日本の代表としてアテネに挑む選手達にも言える事です。前回の続きを書いて見ました。

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  もちろん、全日本レベルで集まってくる選手たちは、既に訓練されある程度まで完成している場合が殆どだろう。そのなかで自分の役目は、選手たちをさらに良くするために貢献していくことだと思っている。

そのためには、まずはその相手のことを真剣に考え、真剣に取り組んでいかなければならない。相互に信頼がなければ、いくらアドバイスしてもそれを自分の中に取り入れようとはしないと思う。

 人は指導する立場となったとき、自分の考えを相手に押し付けてしまうものだ。だが、優秀な指導者とは、相手の考えをうまく引き出す事だと思う。精神力を鍛えるという意味で言うならば、目標を達成するために努力を積み重ねた結果、精神力の成長があるのだということを理解させる。

そのためには、やはり純粋な気持ちを強く持っている高校時代までに指導者なり親なりがしっかりした環境の中で育てる意識が欲しい。高校までの段階で、自分で考えて行動できる自主性が出来ていれば、その後、大学生になっても社会人になっても自分の道をひとりで歩んでいけるような人間になっていくはずだ。

 若い時期に精神的に鍛えられたことや、自分に対する心構えは肉体が衰えていくのと違い、年齢を重ねても基本的にその形は変化しないものだ。

『精神力』(角川書店)より抜粋

(次回更新 7月15日)


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