其の四十七 「子供の教育」
みなさん、こんにちは。古賀稔彦です。
今年も全国で講演、講演、そして講演です。
講演でもよく話すのですが、スポーツと言うどうしても縦社会になってしまう世界で、指導者はついつい「あれやれ」「こーしろ」とどうしても上から指示を言いがちで、選手も操り人形になってしまいがちです。
しかし、私が目指すものとしては、下記のコラムにもあるのですが、指導者と言うのはあくまでもサポート役であり、問題を解決するのは選手であり、そのヒントを与えるのが仕事だと思っています。今回は少し子供の教育も絡めて、その辺について触れました。
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新聞の報道などで、児童虐待や親の育児教育などのニュースを見ると複雑な気持ちになる。
子供はなにもわからない状態、ゼロの状態でこの世に生まれてくる。つまり、親がどのように接していくかで、どのような人間にもなれる可能性を秘めた存在なのだ。
私は両親から非常に可愛がられて育ったと思う。そして、自分にとって人生で最初の師は父であった。現在、7歳、6歳、4歳と三人の子供の父親となった私も、父のようでありたいと思っている。そして、子供と接することで私も学ぶことも多いように思う。
自分のなかにもまだ明確な子育て論というのはないのだが、しいて今後、子供に対して厳しく言っていきたいのは、自分も常にそうありたいという点では、嘘がないということ、物事に対するけじめ、だろうか。それ以外は特に強制することなく、やはり自主性を育てるような方針で育てていきたいと思っている。
『精神力』(角川書店)より抜粋
(次回更新 3月31日)
ドイツ遠征のため、更新日が延長になります。
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