其の五十九 「自分に負けない」

まだまだ暑い毎日ですが皆さん体調管理は大丈夫ですか?
日本列島は猛暑が続いてますが忙しい私は元気いっぱいあっという間に9月がやって来た感じです。

今回は古賀塾OG
である中学三年生の義村 真由選手を取り上げてみたいと思います。

彼女は、先月行われた全国中学校柔道大会個人戦−52kg級で、
準優勝という本人は悔しい ながらも素晴らしい結果でした。
真由は幼い頃に空手を始め、活躍もしていた選手ではありましたが
古賀塾が8年前に開塾したのをきっかけに小学生途中から柔道を始めました。

その頃の印象は身体は小柄で無口、しかしギラギラした目をしていました。
小学生柔道は男女関係なく体重無差別の戦いですから、
小さな身体の真由にとってはビタビタと畳に投げつけられる毎日でした。
しかしそんな彼女が他の選手と違っていたのは、常に悔し涙をぐっと我慢しながらも
火の玉のような目玉で立ち上がり何度も何度も大きな相手に立ち向かう闘争本能がありました。
これは持って生まれてきたもので す。

そんな彼女を私はきっと世界に通用する選手になると思い、中学進学を柔道強化してい る学校に推薦しました。
その学校では進学コースに入り片道2時間という通学の大変さはありましたが
本人の意欲とご両親の理解によって、まさに文武両道の生活が始まりました。

朝早くから夜遅くまでの大変な文武生活に涙する時期もありましたが、
そのつ ど真由が持っている勝負魂と毎日の努力、
そして家族の支えが自分自身を奮い立たせ何とか乗り越えて頑張って来ました。

私はそんな真由の姿に昔の自分を思い出しました。
それは私が中学生時代に実家の九州から東京に親元を離れ6年間の柔道留学している頃です。
沢山の先輩達がいる中で、何もかもが初めてで慣れない事ばかりの寮生活。
当たり前に稽古も厳しく、体重も減り、同期生にはホームシックになり押し入れで涙する者もいました。
そんな環境の中で私を支えたものは「決心」でした。

柔道と出会い、誰よ りも強くなりたいと強く思い自らが望んできた勝負の世界。
強くなりたい自分がいたからこそ弱音を吐く自分にも負けたくなかった。
負けを認める自分が嫌だったので す。

今の時代はリセット出来るゲームに慣れすぎ、
人に負けても自分に負けても都合よく簡単にやり直そうとします。

是非、皆さんには自分自身の中に強い「決心」を持って自分に負けずに生きていってほしいと思います。
とにかく「義村 真由選手」、本当によく頑張ったね。
力いっぱい!おめでとう。

2010年9月1日
古賀 稔彦





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