其の六十九 「勝負とは、努力あるのみ」

本格的に暑い季節となり、毎日、強い日射しとともに目が覚め、朝を迎えております。

私の教え子である古賀塾塾生やIPU学生たちは、
それぞれの大会で“優勝する”という目標に向け日々努力し、練習に取り組んでおります。
しかしながらどんなに努力をしても、それらがすべて達成されるというわけではありません。
どちらかと言えば、目標に敗れることばかりです。
真剣に指導すればするほど、敗れたときの選手たちの悔しさは
私にとっても我が身を 削る思いとなります。
「もっと良いアドバイスを伝えておければ」、「あの技を教えておけば」など、
後悔と教訓を常に感じています。

指導力には限界はなく、指導者はいつでも「学ぶこと」が精進に繋がるのです。
また、塾生や部員たちが汗だくで稽古に励み、
時には壁にぶつかり、涙ながらに乗り越えようとしている、
そんな姿を見ていると「選手ばかりに努力はさせない」、
「指導者である自分は選手以上の努力が必要なんだ」と実感させられます。
真剣勝負には「待ったなし」です。
これからまだまだ続く夏の大会に向け、
私は更に出来る限りの準備をして選手たちを試合に送り出したいと思います。

そして、素晴らしい戦いのためには心の準備も必要となります。
子供たちや学生たちにはそれぞれ沢山の悩み事があり、
大人たちとうまく接することが出来ずにさらに悩みを抱えてしまっています。
目の前の戦いだけでなく、これからの長い人生にさえも光が見えず、
絶望感でいっぱいな子供たちもいます。
東日本大震災後、私はそんな子供たちに勝負の世界だけではなく、
人間の世界での生き方も教え、伝えて行く必要があると更に強く思うようになりました。

これから多くのスポーツ大会が始まります。一瞬にかける勝負の世界。
選手たちも指導者たちも悔いが残らないよう、無限の努力と最大限の準備で戦って行きましょう。
私も誰よりも努力出来る指導者を目指し、暑い夏に挑戦していきます。
そしてまだまだ続く東日本のキッズスポーツと、
被災地の一日も早い復興をみんなで元気に応援して行きましょう。

2011年7月1日
古賀 稔彦




「人生一直線」コラム一覧に戻る