古賀稔彦の人生一直線



其の七十三 「人生の大きな1ページ」


10月29日・30日と兵庫県尼崎市で実施された全日本学生柔道選抜体重別団体優勝大会において
私の教え子たちであるIPU環太平洋大学女子柔道部が今年の最大目標としていた
日本一の二連覇を厳しい激戦のなか見事に達成してくれました。

私は学生から最高のプレゼントを頂きました。
我々IPU柔道部員にとっては人生の大きな1ページとなりました。
ここまでの道のりは本当に部員との試行錯誤でした。

チームがまとまらないことやスランプからなかなか抜け出せない選手など色々とありました。
しかし常に信頼関係を確認しながら何度も何度もミーティングを繰り返した毎日でした。

私たちが目標達成のために挙げた必要なテーマは以下の通りです。

一、真剣な努力は嘘をつかない。
一、選手だけではなく部員一人一人が優勝への自覚と責任が必要だ。
一、部員だけに努力はさせない。先生が誰よりも努力をする。
一、常に部員の背景には家族や恩師や仲間たちが力強くいてくれる感謝を実感しなさい。
一、誰かが勝つのではなく選手一人一人がポイントゲッターであるだけの実力と自信を準備すること。
一、「何も出来ない」ではなく「何とか出来る」選手になりなさい。

東日本大震災によって我々日本人が気付かされた人と人との「絆」を
私は部員たちに大会へ挑戦するなかで実感してほしかったのです。
また何事にも挑戦するなかで我々柔道家は嘉納治五郎先生の残された言葉にある
「精力善用」「自他共栄」の精神を大前提に心掛け、取り組んで行くことの大切さも知ってほしかった。

我々IPUは日本一だけの強さだけではなく、大きな「絆」をも自らが学ぶことが出来ました。
結果がすべてではなく挑戦する過程の道のりの大切さを部員一人一人が実感することが出来ました。
私は教え子たちに心から感謝します。

「ありがとう、IPU柔道部」


2011年11月2日
古賀 稔彦



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